

文集20号
(はるのつかい)
北国の冬のおわり。だれもしらない夜中になると、ゆきこびとたちが地上におりたつ。
こびとたちは風に舞い、遊び、でんぐりがえしをしてはしゃぐ。
やがて朝。こびとたちが去ったあとに残ったものは……
(波のメッセージ)
浜辺にすむ、元気いっぱいのカニスケは世界中からやってくる波と友だち。
南の国、北の国、東の国のはなしを聞いて、カニスケはびっくりしたり、よろこんだり。
だがある日、灰色の波が銃をはこんできた。
花のない国のこどもたちに、カニスケは笑顔をおくることができるだろうか。
(こだまっち)
ひさしぶりに公園の桜にのぼった健太をまっていたものは、桜の精のこだまっちだった。
エネルギー切れのこだまっちのために、健太がやったことは……
元気になったこだまっちの、びっくりなパワーとは……
(ふわふわ)
わたしは、風になっていた。
こころもからだも透明になって、ふわふわと流れていく。
(君に伝えたくて…)
駅前で、早川をみつめるあたし。三年前のできごとを、忘れられないあたしの前に
玄さんはあらわれた。だまってあたしをみつめる玄さんって、いったい何者?
いじめに目をそむけたあたしは、許してもらえるのだろうか。
(カンタと関根さん)
幼なじみにたのまれて、カラスのあかちゃんを引き取った関根さん。無事一年がすぎて
大きくなったカンタは、人間の都合などおかまいなしにマイペースな毎日。
そんなカンタに、関根さんはあわてたり、感謝したり。
(ぼく、コウモリ)
せっかく空き家をさがして住んでみれば、しょっちゅうおじいさんとおばあさんがやってきて
ぼくはゆっくりするひまもない。おまけにヨタカと勘違いされて、写真をとろうとおじいさんに
ねらわれるしまつ。正体がばれて家を追い出されたけど、ぼくはぜったい帰ってやる!
(海の日のうみ)
ナオヤ、カイ、ゴウは、入りたての少年野球チームのなかよし三人組。コーチのわすれものを
とどけようと、まちにでる。コーチの行く先は、「まちのうみ」。
名前に「海」をもつ三人は、コーチに会えるかな?
(ひみつの庭)
寝たきりのひいばあちゃん。去年たおれて、今は家でリハビリの毎日のアキばあちゃん。
二人の世話をする忙しいお母さん。そして、夏子。友だちの緑ちゃんと夏子は学校で
何をやるにも遅い「べと組」と言われてる。でも、夏子はゴールをめざす。
{東日童話館掲載作品}
ぼく、そうじろう
39度の妖精
どんぐりぼっこにもらったものは
ドンタのくしゃみ
まちどおしいソーセージ
すずめ
お父さんの大きな手